夜行観覧車読了。。ネタバレありの感想 [小説]
湊かなえ原作本を読了。
ドラマと照らして、書いてきますので、ネタバレにご注意を。
(あらすじも結末もばれますw)
以下、くりぼーなりの感想です。
この夜行観覧車、原作者である湊かなえさんが何を描きたかったのか、、、
事件が起こり、その中で家族がその事件をどう受け止め、どう考え、どう向き合って行くのか、ということ。
湊かなえさんの小説にはこいうのなかったので、新鮮でした。
基本はえげつない事件とか突拍子もない事に巻き込まれて、不幸のスパイラルの後、悲惨な結末
的なのが多いです。
今回も登場人物はパンチが効いてましたが笑
今回のは、身内から事件の加害者が出たら、出たかも知れない、という状況に陥ったら?というメッセージ喚起が含まれてた気がします。
実際、そんな状況になったらどうしますか?
あなた自身は何もしていないのです。何も悪くないですよね。
それどころか、高橋家の子供達はお父さんを亡くしているのです。
被害者の家族でもあるわけです。
それでも、家族から加害者が出ているかも知れないときには、周囲の方々にご迷惑をお掛けしましたとお詫びしなければならないのでしょうか。
高橋家の子供達はまさにその状態で苦しみ、葛藤します。
周囲からの圧力にどう立ち向かえるのか、他の家族とはどう助け合って行けるのか。
自分が幾ら注意して用心深く犯罪などに巻き込まれないように生活していたつもりでも、家族が犯罪を犯してしまうかも知れないのです。
そうなったら自分は犯罪者の家族です。
それは世間に謝らないとならない事なのか?
自分なら何をどう始末出来るのか、何も出来ないのか、それを考えさせられる本でした。
一読の価値アリだと思われます。
以下は、ネタバレ。
この小説。
犯人が誰であるかは物語開始早々に語られてしまいます。
そこが言いたいところじゃないからですけどね。
次男の慎司が失踪している事から、本当は犯人は淳子(石田ゆり子)ではなく慎司なのではないか、等と勝手に読者が憶測するような感じにはしてあるものの、途中からこれはほぼ犯人はそのまま淳子なのだなとわかるように書いてあります。
夜行観覧車を推理小説と思って読まない方がいいと思います。
さて、TVドラマの方はどんな作りになっているのでしょう。
犯人を別の人にしてしまったりはしないと思うので、犯人は淳子のままだろうと思います。
原作とドラマ、どちらが良かったかと聞く人がたまにいますが、
ドラマはまだ始まったばかりなので何とも言えませんが、あらすじは同じであったとしても、原作とドラマと随分離れている感じもしますので、ドラマの方もまだまだ目が離せません。
楽しみにしています。
本の方の読後感はイマイチなんというか、良い人が居なかった…。
味のある人物はたくさんいたのですが、ハッピーエンド好きな私としては、もう少し、彩花がすっきりと生まれ変わったような良い子になってくれたりしたらもう少し嬉しかったけど、他人の不幸をまだ少し喜ぶような性格の悪さと、何でも人のせいにする依頼心の持ち主である事に変わりはありませんでした。
憑き物が落ちたようにママの気持ちもわかるようになって、ママに優しくなれたら良かったのに。
無理かぁ…。
ドラマの方に期待しましょうか。
ドラマ第2話の感想
小島さと子も相変わらずのクソババァぶりを発揮したまま終わっているし、比奈子は事件のきっかけを彩花のせいにしているし、誰も彼も少しずつ身勝手で少しずつ依頼心があって、少しずつ傲慢なままなのです。
でも、それが人間というものなのでしょうね。
欠点のない人なんて居るわけもなく、すっきりした気持ちの良い終わりがある物語なんてないのかも知れません。
ドラマと照らして、書いてきますので、ネタバレにご注意を。
(あらすじも結末もばれますw)
以下、くりぼーなりの感想です。
この夜行観覧車、原作者である湊かなえさんが何を描きたかったのか、、、
事件が起こり、その中で家族がその事件をどう受け止め、どう考え、どう向き合って行くのか、ということ。
湊かなえさんの小説にはこいうのなかったので、新鮮でした。
基本はえげつない事件とか突拍子もない事に巻き込まれて、不幸のスパイラルの後、悲惨な結末
的なのが多いです。
今回も登場人物はパンチが効いてましたが笑
今回のは、身内から事件の加害者が出たら、出たかも知れない、という状況に陥ったら?というメッセージ喚起が含まれてた気がします。
実際、そんな状況になったらどうしますか?
あなた自身は何もしていないのです。何も悪くないですよね。
それどころか、高橋家の子供達はお父さんを亡くしているのです。
被害者の家族でもあるわけです。
それでも、家族から加害者が出ているかも知れないときには、周囲の方々にご迷惑をお掛けしましたとお詫びしなければならないのでしょうか。
高橋家の子供達はまさにその状態で苦しみ、葛藤します。
周囲からの圧力にどう立ち向かえるのか、他の家族とはどう助け合って行けるのか。
自分が幾ら注意して用心深く犯罪などに巻き込まれないように生活していたつもりでも、家族が犯罪を犯してしまうかも知れないのです。
そうなったら自分は犯罪者の家族です。
それは世間に謝らないとならない事なのか?
自分なら何をどう始末出来るのか、何も出来ないのか、それを考えさせられる本でした。
一読の価値アリだと思われます。
【送料無料】夜行観覧車 湊かなえ [双葉文庫] |
以下は、ネタバレ。
この小説。
犯人が誰であるかは物語開始早々に語られてしまいます。
そこが言いたいところじゃないからですけどね。
次男の慎司が失踪している事から、本当は犯人は淳子(石田ゆり子)ではなく慎司なのではないか、等と勝手に読者が憶測するような感じにはしてあるものの、途中からこれはほぼ犯人はそのまま淳子なのだなとわかるように書いてあります。
夜行観覧車を推理小説と思って読まない方がいいと思います。
さて、TVドラマの方はどんな作りになっているのでしょう。
犯人を別の人にしてしまったりはしないと思うので、犯人は淳子のままだろうと思います。
原作とドラマ、どちらが良かったかと聞く人がたまにいますが、
ドラマはまだ始まったばかりなので何とも言えませんが、あらすじは同じであったとしても、原作とドラマと随分離れている感じもしますので、ドラマの方もまだまだ目が離せません。
楽しみにしています。
本の方の読後感はイマイチなんというか、良い人が居なかった…。
味のある人物はたくさんいたのですが、ハッピーエンド好きな私としては、もう少し、彩花がすっきりと生まれ変わったような良い子になってくれたりしたらもう少し嬉しかったけど、他人の不幸をまだ少し喜ぶような性格の悪さと、何でも人のせいにする依頼心の持ち主である事に変わりはありませんでした。
憑き物が落ちたようにママの気持ちもわかるようになって、ママに優しくなれたら良かったのに。
無理かぁ…。
ドラマの方に期待しましょうか。
ドラマ第2話の感想
小島さと子も相変わらずのクソババァぶりを発揮したまま終わっているし、比奈子は事件のきっかけを彩花のせいにしているし、誰も彼も少しずつ身勝手で少しずつ依頼心があって、少しずつ傲慢なままなのです。
でも、それが人間というものなのでしょうね。
欠点のない人なんて居るわけもなく、すっきりした気持ちの良い終わりがある物語なんてないのかも知れません。
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